人口過多の都市部で埋もれるより地方で目立ち「勝ち組」に
都会とは違う自然豊かな環境に、第二第三の拠点を持ちませんか?
コロナ禍でテレワークが進み、人口密集する都市部のオフィスを解約、縮小する企業が増えています。とはいえ、事業拡大や外注業務の内製化など、企業の成長には組織再編の延長として将来的に「オフィス」をどう設計していくかの経営判断が求められます。
人口の多い都市部にオフィスがあれば採用候補の母数も多いですが、競合他社もそれなりに多く、採用コストもかかってしまうでしょう。また、せっかく採用しても2〜3年で辞められてしまうといった経験も少なくないのではないでしょうか。
しかしながら地方は都市部に比べて人口は少ないですが、地方移住を希望する若者が今や4人に1人いるというのが現状なのです。
地方へオフィスを立地することで若者のUIターンを促進し、地域経済の活性化に寄与しながら、競合の少ない地域で企業の存在価値をPRできる絶好の機会にもなります。さらに、ポート株式会社の実体験からも、地方移住を決めた若者の離職率は都会と比べると非常に低いのも魅力です。
若者が辞めない背景として、立地企業のこれまでの地方にはない魅力的な職業が挙げられます。たとえば、都市部には求人の多い「メールやチャットを使ったユーザーサポート」「Web編集」「記事のライティング」「広告制作・運用」「マーケティング」などの仕事は、地方にはまだまだ少ないことが課題だからです。このようなホワイトカラーの事務系職種のニーズは地方ほど大変高いため、特に競合他社のいない人口5万人前後の地方都市であれば、実は都市部に比べれば優秀な人材の確保もしやすいメリットがあるのです。高い仲介手数料のかかる人材紹介会社を介さずに、自治体やハローワークの協力を得ることで、コストをかけずに採用できます。雇用メリットについては、ポート株式会社の事例を最後の段落で説明します。
また、地方には都会にはない豊かな自然環境が多いので、昨今注目される「ワーケーション」ができるオフィスとして、人材採用や福利厚生といった観点でも優位な条件を自社のスタッフに提供できます。
ポート株式会社では2021年現在、サテライトオフィスの立地など企業誘致による地方創生に力を入れている宮崎県小林市とともに、都会のIT企業を対象にした「小林市現地視察ツアー(無償)」を実施しています。
ポテンシャルあふれる「宮崎県小林市」で先進事例を作る
宮崎県小林市を訪問したことはありますか?
宮崎県の西部にある人口43,000人ほどの自治体ですが、周辺経済圏人口は784,270人で、東京都の大田区や練馬区と同じ規模です。近隣の都城市には高専(都城工業高等専門学校)もあります。最寄りの空港は、宮崎空港と鹿児島空港の2箇所で、羽田空港からの移動距離はどちらのルートでも約1時間30分から40分ほど。霧島連山の山々に囲まれた緑豊かな森林や高原が広がります。
主要産業は畜産や農業などの1次産業で、宮崎のブランド牛「宮崎牛」が和牛オリンピックで3大会連続で日本一に輝いた時は、出場した代表牛の約半数が小林市内の畜産農家が育てた牛でした。また、メロンやマンゴーの生産地としても知られ、マンゴー生産量全国2位である宮崎県の主要産地の1つです。さらに近年ではワインの生産にも力を入れるなど、「農業の町」としても知られています。
大都会では見られないような美しい自然に恵まれおり、働きながら都会の喧騒から離れてリフレッシュができる、まさに「ワーケーション」拠点としても適しています。
また、行政としては、ユニークな取り組みを数多く行っていることでも知られています。フランス語に聞こえる移住促進ムービーとして話題になった動画(以下)、アプリゲームを活用して高校生にまちづくりを体験してもらう「小林市シムシティ課」の設立。地元宮崎牛のPRイベントとして世界初のオンライン焼き肉フェス「UMMER ONIC 2020」の開催などです。
宮崎県小林市は毎年、面白い企画を積極的に実施している地方創生の注目都市でもあるのです。本年度の取り組みとしては、東京大学先端科学センターとの包括連携協定を結びました。今後、東大とのAI・VRを活用した地域課題解決プロジェクトをスタートさせます。最先端科学を使った連携事業に興味のある企業の誘致も、積極的に支援していきます。
面白い取り組みを行っているのは行政だけではなく、地域おこし協力隊を始めとしたUIターンの若者たちの存在も大きいです。小林市を含む西諸県郡(にしもろかたぐん)の情報を発信する動画メディア「ピ」の運営、交流ゲストハウス「無駄イバーハウス」の運営など、幅広く勢力的に活動をしています。
地方へのサテライトオフィス立地を検討していて、宮崎県小林市を候補に考えてみたい企業があれば、この機会にぜひ無料の現地視察ツアーにエントリーしてみてください。
《参加条件と特典》
【対象期間】
2021年9月〜2022年2月までの1泊2日程度
※希望日時を事前ヒアリングの上、確定します。
【対象企業】
宮崎県小林市を含む地方へのサテライトオフィス立地を検討するIT企業の経営者(1名または2名)
【募集企業数】
3社まで
【参加費用】
無料
※現地までの往復交通費・宿泊費は事業費にてカバー。ただし、現地での飲食費は各自でご負担いただきます。
【選定要件】
事前エントリー後、簡単なオンライン面談にてヒアリングの上で対象企業を確定
【エントリー】
https://forms.gle/6CEd9ePBxgAhwh6c8
宮崎県小林市の立地制度による補助額のシミュレーション算出、オフィス物件の内覧、雇用事情を一度に確認することができるチャンスです。先行エントリー企業より1社ずつ随時現地視察ツアーを実施するため、ご興味のある企業様はお早めにエントリーをお願いします。具体的な進出計画のある企業様はもちろんのこと、お試しで現地を視察してみたいという企業も歓迎です。
地方進出の成功体験を元に小林市と連携して取り組む
最後に、ポート株式会社がなぜ宮崎県小林市のサテライトオフィス立地をコンサルティングしているかについて説明します。
ポート株式会社は2016年、小林市と同じ宮崎県下の日南市にサテライトオフィスを立地しました。
当初10名の枠で募集した求人に対して、日南市や周辺地域、宮崎県出身の都会で働く若者ら約300人が応募してきました。募集した職種は「Webメディア編集」でした。
小林市と同じく、日南市も漁業などの1次産業が基幹産業で、IT系の会社は他にありませんでした。ポート株式会社の本社のある東京都心では、Webメディア編集の仕事はあふれており、採用競争が激化していました。ところが、日南市ではこうした職種の募集が他に例がなかったので、地方で働きたい多くの若者が「地方には少ない魅力的な仕事」として期待を込めて応募してきてくれたのです。
もちろん、単に求人票をハローワークに掲示しただけではありません。
どうしたら地方で働き続けたい、または地方に戻りたい若者たちにアプローチできるのか、日南市とともに考え、さまざまな施策を実践しました。親世代への企業説明、魅力的な職場環境づくりのための空き店舗リノベーションなどです。
立地したサテライトオフィスは、2016年度のグッドデザイン賞を受賞しており。開放的で新鮮味のある空間づくりと、オフィスの一部をワークスペースとして一般開放したことで、商店街に人々が集い、働ける場所を提供したことが評価されています。
サテライトオフィス立地から5年が過ぎ、日南市の社員数は20名まで増えました。追随する形で他15社も市内に立地し、雇用を創出しています。雇用ができたことで地域に賑わいが生まれ、飲食店や子育て支援施設などもオフィス街である商店街に次々にオープンしています。ポート株式会社が進出するまではシャッター街でしたが、都会のIT企業が立地することで、町が大きく変わったのです。
ポート株式会社の日南市サテライトオフィス立地での成功体験は現在、地方創生の先駆けとして国の事例でも真っ先に紹介され、日南市のサテライトオフィスは歴代地方創生担当大臣の視察先にもなっています。
我々が実体験として行政とともに取り組んだ立地施策を、他都市や他企業にも伝えることで、地域経済の活性化に繋げたいと思っています。そのために同じ想いで企業誘致を目指す宮崎県小林市と連携し、雇用創出による地方創生の実現に取り組んでいます。
地方進出で事業拡大と地域ブランディングを達成し、一緒に地域を盛り上げていきませんか?
宮崎県小林市の現地視察ツアーのご応募をお待ちしています。
■お問い合わせ
ポート株式会社 地域共創グループ(担当・仮屋) [email protected]
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